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つくり手を訪ねて
木工房moqu cOmo 薦田 雄一

2013年8月

コモダさんと言えばこの笑顔!会う度に元気をくれます。
「木工房moqu cOmo」の作家として、糸島市林業研究クラブの会員として、トンカチ館で働く職員として、どの自分も全て「木楽家」の自分だと語る薦田さん。
木や森の知識だけでなく、一緒に木を楽しむ人として、糸島の山と生きていきたい (時にはキラクに)。「木楽家」という言葉には、そんな想いが込められています。


【森から街まで】

森から木を切り出すところから木が加工されてお客さんのもとに届くまで、そして朝から晩まで365日、木と関わりながら生きていけることに感謝する薦田さん。
一方、「木を切る人は『木が安くてしょうがない』と言うけど、買う人は『木は高い』と言う。もっとみんなが心地良く循環していかないものか」という想いも抱えています。

薦田さんが木工を初めたのは5年ほど前ですが、実家が林業家のため小さい頃からずっと木を切って材木を出すことの手伝いをしていたそうです。
「ずっと森から木を見ていて、木が切り倒される瞬間は知ってるけど、その後のことは知らなかった。だけど最近、お客さんのもとに届くまでは、その間にどんな人や仕事があるのかがやっとおぼろげに分かった気がする。糸島の木こりの家に生まれ育った自分が作る、糸島の杉や檜を使ったものを届けたい」と語ります。


最近は、糸島の木を使った子ども向けのスプーンづくりワークショップなどもされている薦田さん。
荒くけずったスプーンを、子どもたちがサンドペーパーで削って形を整えます。こうして木に触れる機会を身近に作ってくれるのは、まさに「木楽家」。
また、薦田さんは糸島市の嘱託職員として、森の健康診断の運営にも携わっており、森に入る体験もサポートしています。


【森と生きる生き方】

こうして、森に木が生きている時からお客さんの手に届くまで、本当に幅広く活動されているそんな薦田さんは「人生が年々濃厚になっていく」と言います。
「同じくらいの年齢の人たちの中には、自分が築いたものを守りながら人生が蛇行運転に入ってしまう人も多いけれど、まだ自分はよじ登っている途中だからある意味情けないけど、チャレンジャーだから楽しいと思える。」
家で言えば開けっぴろげ。むしろ壁も屋根も無いような状態!といつもいつも笑わせてくれます!

「人に褒められることをするつもりもないし、偉い人になるつもりもない。糸島の森をどうにかしたいからって、平日は会社で働いて、休日にボランティアで森に関わるのは自分には合わない。地元で切った木に関わり、糸島の山のことでお金を生み出して生きていこうとすることが、回り回って山のためになっていくと思う。」

最後のメッセージは「楽しくいこう!」人生楽しんだもん勝ち。
いつも少年の様な目をしている薦田さん。木のことなら何でも一緒に楽しんでやってくれそうですね!

インタビュー 前田 綾子
写真と文  山下 舞