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つくり手を訪ねて
Q-CERA 丸田 博人わくわくバッグ工房 m&m 丸田 緑

2014年6月

木の葉モール橋本で月一回開催している、ここのき主催の糸島くらしマーケットによく出店してくださる『Q-CERA』丸田博人さんと『わくわくバッグ工房m&m』丸田緑さん。博人さんは陶芸、緑さんは手織り布バックと、個々に製作活動をされているご夫妻です。

今回は、そんな丸田ご夫妻を訪ねて、ご自宅兼工房へお邪魔してきました。

周りの家とは違った雰囲気をかもしだしているお家が一軒。色鮮やかな花が咲いていたり、たくさんの種類の花やハーブが庭に並んでいたり。どこか違う世界に迷い込んだ気持ちにさせるステキなお家。そこが丸田ご夫妻のお宅でした。

ここのきの店主が一輪挿しを好きな事もあり、お店には、様々な一輪挿しが並べられています。その中でも、Q-CERAさんの一輪挿しは、季節や野花を楽しむアイテムとして選ばれる人気商品の一つです。


【きっかけ】

一輪挿しを製作しているのは、丸田博人さん。ちょっと部屋に野花を生けてみようかなと思わせる花器。Q-CERAさんが誕生したきっかけを聞いてみました。

博人さんが初めて陶芸に触れたのは、アメリカのサンフランシスコで参加した陶芸体験だったそうです。実は、博人さんが31歳、緑さんが27歳の時、ヨットで太平洋を3年3ヶ月かけて旅行され、当時は新聞にも取り上げられたほど。帰国後は、会社勤めをしながら空いた時間に陶芸するといった生活をしていたそうです。しかし、「陶芸だったら、何歳になっても手が動く限り続けられる、そして社会とも繫がっていられる。」そんな想いから、10年前に会社を辞め『Q-CERA』を始めたといいます。


【こだわり】

ギャラリーの食器棚には、茶色や白の器やカップ類が並べられていました。
陶器の世界にも季節があり、季節の色を意識して作品を販売されています。
例えば、春はお花、夏は涼しい白や水色、秋は茶色といった事を考え、イベントに出店しているといいます。基本的に、イベント出店の作品選びは、緑さんの担当。『わくわくバッグ工房m&m』の屋号で、自身も手作りのバックを制作販売している事もあり、陶器とバックとで季節感のある空間づくりを大事に売り場を構成しているそうです。


【名前の由来】
「九州セラミクスって名前すごいでしょ。電話で、営業担当いらっしゃいますか、なんてかかってくるのよ、1人しかいないのにね。」と爆笑しながら話をしてくれた緑さん。Q-CERA=九州セラミクスの略で、「なんとかなるさ」の「ケセラセラ」をもじったものでもあるそうです。お二人が世界各国を色々旅行されている事も関係するのか、「ケセラセラ」という言葉がとても似合うお二人。


【世界を観る事】

インタビュー中は、ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、フランス、スペイン、スイスなど、何カ国もの名前が飛び交っていました。3年3ヶ月に及ぶヨットの旅の話、ニュージーランドの北島から南島までヒッチハイクで旅した話、フランスでは言葉が分からないから車の運転が大変だった話などなど、二人の旅行記で話が弾みました。

そんな博人さんから作り出される作品は、日本ではないどこか違う国を連想させるものが多いのもその影響なのでしょう。実際に、“エキゾチック”と言われる事が多いようです。

「日本ほど陶芸に対して興味を持っている国は他に無い」と博人さんがコメント。様々な国を見てきたからこそ言える言葉がとても印象的でした。


【これから】

2014年3月に開催された陶磁器フェアに初出店された『Q-CERA』さん。「やってみる事で、足りない事、やれる事など、色々見えてきた。そして、勉強になった。やっぱり、やらないと分からないから」と語る博人さん。これからもっともっと、色々な事に挑戦していきそうな期待が膨らみます。そして緑さんは、今度は北欧に行きたいわぁと。デザインや北欧織物が見たいから、とどこまでも探究心旺盛。これからも、丸田ご夫妻のさまざまな作品達が生まれ続けることでしょう。

そして、世界のどこかで旅行中のお二人に遭遇できたらとても楽しいだろうなと想像してしまう私。世界を感じるお話が聞け、とても楽しいインタビューとなりました。

インタビューと文 前田 綾子
写真 山下 舞